雑記
今のところちゃんと生活してる40代女性が、最近のニュースみて思ったことをザーッと書く。
みんな、親の目線で見てるニュースね。あのニュース見ると、自分が子供の時のことを思い出す。
子供の時、賽銭泥棒したことがあった。友達と一緒に駄菓子屋に行きたかったから。ウチの親は小遣いなんてくれなかったから、仕方なくやった。子供ながらに知恵を絞って、お金を獲得したんだな。駄菓子屋で買い食いしてる目撃情報が親に届き、どうやって金を手に入れたか聞かれたから、賽銭泥棒した経緯を話したところ、父に覚えていないくらいビンタを張られた。延々にビンタが続く中、土下座してごめんなさい、もうしません。と何百回も泣き喚いて言った。頭を地面に擦り付けて。その度にビンタが続いた。
その翌日保育園に行って先生に顔が腫れていると言われた母が階段から落ちたと言った。
それから、何か悪いことをすると尻をスリッパで叩かれるようになった。一回や二回ではない。延々と引っ叩かれる。ギャーギャーと泣き叫びながらごめんなさい。もうしません。許してください。って泣き叫んだ。
子供の懇願は命の危険を感じるときなんだよ。親というのはそれくらい怖い存在なんだよ。
テレビを見ながらご飯を食べて、箸が止まると、箸を投げつけられて、もう食うな!と言われた。
酔っ払って帰ってきたら叩き起こされて、自転車に乗る練習をした。多分0時は回っているような時間だ。水商売の親が帰ってくる時間だからね。
親は子育てしたつもりだったのだろう。私はその時は楽しかった。今の私が見たら、親が子供に遊んでもらっているだけなんだ。
親を責めてはいない。親にはそれしか出来なかったんだなっておもう。子供を、守るべきものというところまでは知らなかった。子供は競走馬のように叩けば走って役に立つくらいに感じてた筈だ。高校を卒業して家を出るとき10万渡されて、それ以来何もない。今も金の無心はしてくる。だからなるべく近づかないようにしてる。連絡が来たら用件だけ済ませている。
あのニュースを見て、可哀想だとおもうなら、もっと隣近所の子供も見てほしい。どうしようもない、自分の感情をコントロールできない親なんて、そこら中にいる。
犯人は命の意味を知らない。自分の罪がどれくらい冷酷非道なのかもわかっていない。わからないと思う。
40年以上、ウチの親は変わらなかった。分からない人もいるんだ。自分の両親がバカだと思っていない。沢山のチャンスもあった。でも這い上がれなかった。這いつくばったまま、恨みつらみの感情のまま生きて行く人生もある。
地獄絵図ってある。針山地獄や火の海地獄とかね。あれって死んでからの世界ではないよ。今生でもあのまま生きる人がいる。地獄絵図に出てくる餓鬼が母のなくなる直前の顔にそっくりだった。ゾッとするほど似ていたから調べた。それで腑に落ちた。残酷な話だけど、腑に落ちるんだから、それは否定もできない。
親がいないと今の自分は存在しない。ご先祖様に感謝してます。育った環境にも感謝してる。
あの環境がなかったら、今の自分がいなかった。両親に暖かく育てられていたら、こんなに幸せな今の人生はなかったかもしれない。
子供が懇願するのは命の危険を感じているとき。あのニュースを見ると全身全霊で命乞いしている自分の子供の時を思い出す。
もう見たくないと思う。