エニシングイズポッシブル

アイアンマンチャンピオンシップinハワイに出たい46歳くらいの女性のブログ。ランニング歴7年目。水泳を習って4年目。バイクは2年前に購入、去年からZwiftを導入。仕事はマッサージ師。🏳️‍🌈FTX

ざまーみろ!

誰になんと言われてもいいけど、このタイトルは父親に向けた言葉。父はギランバレー症候群という病気になり、手足が全く動かなくなった。もう1年も前のこと。

首から上は動くからご飯食べたり、喋ったりするけど、目ヤニもヨダレも拭き取ることができない。鼻もかめないし、耳そうじもできない。顔が痒くてもポリポリできない。トイレも行けないし、自力でカラダを起こせない。

ギランバレー症候群は7割の人が回復すると言われてて、そう言われるとなんか助かった!ような気でいたみたいだけど、治療の甲斐もなく3割の方になった。私はどっちでもよかった。入院した父親の姿を見て「ざまーみろ!」と心の中でガッツポーズしたくらい。父親にはお似合いの病気だなって思ってるから。

誰もが家族のこと、特に親のことで心を痛めていると思う。自分の望むような親ではなかった。というようなことだと思う。程度の差はあるけど私もそうで、よくある話だよ。

私は父親のことを乗り越えないと自分の人生が肥溜めの中で終わると思っていた。

それで怒ったり、愚痴をたくさんこぼしてみんなに聞いてもらったり、自分も警察沙汰になることが何度もあって、とにかくいろんなことがあって、結果的には父親を捨てることができた。捨てたと言ってもお父さんのことを大切に思う気持ちは変わらないでしょ?って言う人はいるけど、それはゼロ。自分のためにお見舞いもするし、父親の兄弟である叔父や叔母とわのの関係は良好なので、その人たちのために連絡は取っている。しかしあの人のためにすることは何もない。ヨダレも目ヤニも触りたくない。自分のためだけに年に2回は行く。親子の縁を切ってもいいと親族に言ってもらえたら、即仕事休んで戸籍を除籍する手続きをしに役所に行くわ。

父親は自分の人生を自分でズタボロにした人で、同情心がどこからも湧いてこない。お世話になったり迷惑をかけた人に唾を吐くような人。入院する一年前には脅迫罪で警察に捕まったりもしてた。母と私にも年から年中脅してたから、あーやっぱりねって感じだったけど。

だから…ざまーみろ!という捨てゼリフを吐かれてこんなにも似合う人はいない。

そして神さまに感謝する。父親に考える時間をくれたことを。人類みな兄弟というか、どんな人にも幸せになってもらいたい気持ちを、これだけ冷たい私でも持ち合わせている。顔しか動かせない父親が、何もできないことで悩み苦しみの時間を与えられて、本当に良かった。地獄の火に焼かれるのと同様に、ザラザラとゆっくり進む今生の苦しみを味わうしかないんだよ。生きてても死んでしまっても同じ。ざまーみろ!なんだよ。父親に考える時間が与えられるとは!誰も手を下さなくても。神さまは本当にいるんだね。

体も気持ちも強い人だから、あと10年は生きるかもしれないけど、私の準備は葬式のことだけ。それだけを淡々と準備する。死んだら余計な心配事がなくなる。過去のことを思い出したら、腹が立ったり悲しかったり、悔しかったりするけど、思い出すことは最小限にする。そのトレーニングをもう何十年もしてるからお手のもの。

 

もし、このブログを読まれた人がいたなら、私のことを冷血人間と思うかもしれない。しかし、DVの中で育ち、家庭を出てからも社会的にどう生きたらいいのかわからない人生を味わったことがない人にこの気持ちは理解できない。

あなたにはISIL(イスラム過激派組織)の気持ちが分かるか?私には分かる。虐げられている人がどれほど抑えきれない感情を持ち、その表現の仕方がわからないままに、暴徒化してるのか私には分かる。暴れる時は無意識で、ありとあらゆる手段で、人を傷つけても自分を傷つけてでも、そこから這い出したい。

そんな気持ちが分かるようになって、父には感謝してる。ここだけは父親ではなく、私にとって少し距離の近い意味で父。

自分の辛さを考え尽くして、結局は世界の、人類の苦しみなんだと分かった。

上には上、下には下。人間は全知全能。

私が生きていることの意味がまだわからない。

分かったような時もあるけど、ホントは全然分かっていない。死ぬまでわからない。

うまく〆れないけど、今日はここまで。