簡単に値上げしろって言うな
新年の抱負みたいなことを書く。
値上げ。値上げする!
稼ぐ。とにかく稼ぐ。
ひとりで店をやってるから、値付けも自分で出来る。そんなの簡単だとみんなに思われてるけど、ものすごく孤独な怖い作業。10年も前からいろんな人に相談してきたけど、誰もが簡単に答える。あげちゃえよ!と。簡単に答える。
こちらの心の中では、お前らに患者さんの顔が分かるか?といつも叫んでる。
5年10年以上お付き合いしてる人たちの背中を何十時間も揉んでいると、生活状況も分かっている。もちろん豊かな人もいるし、フリーターや仕事をしてない時も通う人がいる。そんな人たちに育ててもらって今の自分がある。
値上げするときは心を外し、人形のようになれ!という本も読んだ。本当にそうだと思う。それくらい機械的にならないと値上げはできない。
みんな組織の上から、値上げというものが伝わって、それを顧客に伝えるでしょ。病院とか接骨院の窓口でお金を頂くのも施術した人じゃなく、受付や医療事務の人だったりする。自分で考えて値上げするのは、想像以上にキツイ。一人で切り盛りする飲食店なら分かるかな。ドリンク一杯50円値上げするときはお会計で緊張するんじゃないだろうか。
値上げには理由がある。ここではそれについて書かないけど、たぶん今年がそのチャンス。今年しかない!行けー!って激しく自分の尻を叩いて値上げするしかない。
【お金は汚いままでいい】
開業してから10年間、お金のブロックに悩んだ。お金のブロックを外すために「お金」というタイトルの本を読んだ。リストにしてあるけど50冊以上読んだし、同じ本を繰り返し読んだ。父は自分以外の人をよく罵る人で、特に安定した収入があったり、お金持ちに対して辛辣な物言いだった。父からお金に対する罵りを素直に聞いていた私は、お金は汚い、ズルイと堅く信じていた。
それを書き換えようとして本を読んだ。しかし刷り込みは強烈。何年もかけてそれを書き換えようとした。ところが10年も熱心にブロック外しに取り組んで、なんの成果もなく疲れてしまった。
年末くらいから気が変わった。
刷り込みはそのままでいいから、自分の意思や行動がそれを上回る方がいい。圧倒的な質と量で自分の人生を生きることにした。お金を稼ぎたい。上手く言えないけど、もしお金があったら、したいことや欲しいものは分かってる。身近な人にプレゼントを贈りたい。患者さんのために治療院を素敵な内装にしたい。人のためにケチケチしたくない。
それから「お金ブロック」を改め「値上げ」という目線になった。根本治療から対処療法にシフトした。お金が汚くても私は素手で搔き集める。
値段を上げたらいいなんて、そんなアドバイスは不要。
どうやって説明するのか、一言一句、誠心誠意を何回も何回も書き直して練りに練ってるところ。私を育ててくれた人たちへの伝え方が最も大切。