好きなものに囲まれたいけど
家の中に額縁🖼があるのに憧れている。
私が育った家にはアートがなかった。
写真もないし、絵もなかったし、音楽もなかった。
巨大な鹿の剥製や本当は獲ってはいけない天然記念物の動物の剥製はあった。
あれはアートではなく戦利品だね。
友達が遊びに来ると怖がる子もいた。
家を出て自立して、好きなように飾って良くなっても、何を飾ったらいいのか分からなくて、始めはカーテンをつけることさえ忘れていた。
友達が遊びに来て、たぶん「ハッ!」か「え?」かは分からないけど、何か思ったらしい。カーテンを作って持ってきて、紐を引いて窓にかけてくれた。
今でも何を飾ったらいいのか分からない。
自分じゃなくて、来た人がどう思うか?ばかり気にしてるんだろうな。
だけど
好きなものに囲まれて暮らす
つーキーワードを最近よく目にする。耳に入ってくる。好きなものに囲まれて暮らしている人は幸せそうだ。私も幸せになりたい。
とは言え、何が好きなのかよく分からん。
ただ、この写真だけはもの凄く気に入って買った。6万だった。職場の目と鼻の先にあるギャラリーに飾られていて、道路から見える外向きに展示してあった。
有名な写真家から直接買ったけど、有名な名前は忘れた。雑誌トランジットにもよく出ているかっこいい女性だった。写真に6万…その時は高いと思わないくらい気に入って即決した。
私は毎日瞑想している。瞑想の質は良い時も悪い時もあるけど、瞑想をしないと反社会的な性格なので、しないわけにはいかない。
この写真は反社会的な心のひだに触れる作品だった。
そして台所にはこのポストカード。
7〜8年前にハワイ島に行った時に買ったワイピオ渓谷のポストカード。
いつかアイアンマンでハワイ島に行き、アイアンマンが終わった翌日に、またワイピオ渓谷へ行きたいという願いを込めて飾っている。
今の心境では行ける気がしない。夢で終わるのかな。
ま、好きなものに囲まれるって簡単なようで、案外複雑で難しい人もいるんだね。
ひとりごとでした。