エニシングイズポッシブル

アイアンマンチャンピオンシップinハワイに出たい46歳くらいの女性のブログ。ランニング歴7年目。水泳を習って4年目。バイクは2年前に購入、去年からZwiftを導入。仕事はマッサージ師。🏳️‍🌈FTX

25年前の今ごろ

明るい話ではないけど書きたい。

19、20歳で初めて女性と付き合いました。

動物が好きで、ドライブが好きで

登山が好きな人でした。

一緒に暮らそうとマンションの契約をして

彼女は庭師として転職の準備をしてました。

私は学費も生活費も全部自分で稼ぐために

バイトをいくつも掛け持ちしてました。

 

そんなある日のバイトの帰り道

車の運転中に居眠りして

タイヤを取られて車が横転…

自損事故を起こしてしまいました。

幸いケガはありませんでした。

仕方なく彼女に電話して迎えに来てもらい

彼女の実家に泊まらせてもらいました。

 

その翌朝、彼女のお母さんからの

「お見舞い金」を彼女から受け取りました。

そして別れ際に彼女は真っ青な顔をして

「お母さんに

『あの子は男の子だからね』って言われた」

と。

 

お母さんに見破られたのです。

 

私が男の子なのは見破られてもいい。

正直に生きるしかない。

しかし彼女の衝撃を思うと居た堪れない。

彼女は同性愛者ではありません。

私のことを認めてくれた

ただそれだけの人です。

女と付き合うとかではなく

一緒に居たいと思ってくれて

部屋を決めて、退職届も出していました。

 

その日から一切の連絡がなくなりました。

 

数日後、

私から彼女に宛てたお便りが

束になって私のアパートに届きました。

当時は携帯もさほど普及してなかったので

ラブレターを書いてました。

その束を見てオイオイと泣きました。

処分してくれても良かったのに、

捨てるのさえ怖かったのかも知れません。

でも傷つきました。

契約していたマンションも

住めなくなりました。

 

短大から大学へ編入する予定でしたが

在籍していたのは半年ほどで退学しました。

学業に身が入る状態ではありません。

 

生まれ育ちも過酷だったので

彼女との生活が夢のようでした。

彼女と一緒に住んで

仕事も学業も頑張ろうと

夢と希望に溢れた20歳が

ひょんなことから真っ暗闇の中を

延々と這いずり回ることになりました。

当時は理由が分からないことが

一番辛かったです。

彼女の先行き不安…

家族に理解されないとか

話しにくい事が原因だと思うのですが

何が本当なの理由なのかは分かりません。

なんで?どうして?を繰り返しました。

 

終わりの見えない真っ暗闇から抜け出したくて

自殺未遂しました。

秋、冬、春の三回。

これがなかなか死ねたもんじゃなくてね。

生きるのも大変だけど

死ぬのはもっと大変だと悟りました。

 

それから25年もたちました。

彼女を責めたことは一度もありません。

未だに辛い思いをさせたなって思ってます。

最近、世間では同性愛者のことを

明るく楽しそうに話しているけど

リアルな部分は

そんな甘っちょろい話ではありません。

 

これは命懸けの出来事でしたが

似たようなことは何度も起こりました。

慣れたくないけど慣れました。

 

どこにいるのか分からなくても

結婚して子供も2人くらいいて

幸せに暮らしていて欲しいです。

 

未だに感謝してるし

幸せを願ってます。